介護職は無資格・未経験でもつける!あなたが知っておくべきポイント4つ

「資格も経験もないけど介護職に興味がある……!」
そんな方にぜひ読んでいただきたいのがこの記事。
いまさら聞けない介護職の仕事内容働く場所といった基礎知識から、雇用形態別の働き方の特徴未経験者におすすめの資格をご紹介します!

これからどんどん需要が高まる介護業界で、あなたも働いてみませんか?

1.介護職ってどんな仕事

具体的な仕事内容

「介護職ってなにをするの?ツライ仕事かしら……」と思っている方も多いと思いますが、介護職の仕事は案外簡単な仕事が多いです。
介護職の主な仕事は「日常生活動作」「手段的日常生活動作」の介助をすることです。

はじめて聞いた方は「日常生活動作?手段的日常生活動作ってなに?」と思うかもしれません。
下記、具体例を挙げて説明します。

  1. 日常生活動作=食事・排泄・入浴・整容・更衣・移動など
  2. 手段的日常生活動作=買い物・掃除・料理などの家事動作、服薬管理や屋外移動

日常生活動作は基本動作の介助がメインであり、手段的日常生活動作は家事動作がメインであり、難易度の高い仕事ではありません。

【例】デイサービスで働く介護職員の1日

介護職の1日の仕事の流れは、どのようなものなのでしょうか。
つづいて、デイサービスで働く介護職員を例に、1日のスケジュールをみてみましょう。

8:00 事業所に出勤、まずは利用者を迎えに行くため送迎の準備!
デイサービスについたらバイタルチェック(血圧・体温など)
席についてもらったら、水分補給!!今日も一日がんばるぞ!
準備でき次第利用者の家にお迎えに。
9:00 デイサービスについたらバイタルチェック(血圧・体温など)
席についてもらったら、水分補給!!
10:00 体操、カラオケ、ゲーム、折り紙、工作などのレクリエーションのお手伝いで利用者の心身機能UPを目指そう!
また順番に入浴を介助する、トイレ誘導。
11:00 さてあと一息でお昼休憩!!
入浴・トイレ介助頑張るぞ!!
12:00 昼食の時間!
配膳と一人で食べられない方の食事介助。
13:00 食べ終わった利用者にお茶出し。
交替で休憩、ほっとひと息。
14:00 午後のレクリエーションと入浴が終了していないときは随時入浴介助。随時トイレに誘導し、15:30頃から送迎の準備を行う。
15:00 随時トイレに誘導し、15:30頃から送迎の準備を行う。
16:00 送迎係は送迎へ、残りのスタッフは一日の片付けと掃除と明日の準備。
17:00 送迎から戻ったら勤務終了、おつかれさまでした。

デイサービスの仕事は日勤のみになるので大体8時から17時頃です。
あくまで一例なので、実際のデイサービスでの勤務時間や内容が異なるケースもあります。

働く場所

介護職の職場はさまざまな施設があり、勤務時間も施設により異なります。
そのため夜間学校の学生や専業主婦であるため日中働きたい人や、給料面を考えて仕事を選択したい人など、その人のニーズに合わせて施設・事業所を選択する必要があります。

働く場所を理解し自分にあったワークスタイルを考えてみましょう。
ここからは、大きく分けて3パターンある施設・事業所についてそれぞれ紹介をします。

24時間体制の介護入所型の施設

24時間体制の施設は住宅型であり施設を居住地として、その中での日常生活動作を介助することが主な仕事です。

そのため、24時間体制の介護入所施設では、2勤交替制(日勤+夜勤)または3勤交替制(日勤+準夜勤+深夜帯)の勤務体制を取っています。

その中の90%以上が2勤交替制となっています。
参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構

施設名称 入居者 特徴
介護老人福祉施設
(特別養護老人ホーム)
65歳以上の要介護3以上の高齢者
40歳以上の要介護3以上特定疾患保有者
介護度が高い利用者が多い。
比較的安価であるため満室が多い
24時間看護師が在籍しない場合もある
介護老人保健施設 要介護1以上で在宅復帰を目指す高齢者 機能回復を行うリハビリがある
医師が常勤、また24時間看護師が在籍
有料老人ホーム(民間法人) 入居要件はさまざま、介護度を申請していなくても入居可能な場合もある 日中は看護師が在籍
介護度は比較的軽い場合も多い
認知症対応型共同生活介護
(認知症グループホーム)
要支援2または要介護1以上の
認知症を有する高齢者
5~9人のグループで生活する
認知症の知識が多く必要である。

働くうえで交替制の違いに加えて、施設により利用者の介護度が異なることがわかります。
介護度や認知症の有無により介護職の介助負担も変わってきますので、どのような施設か確認も大切ですね。

24時間体制ではない施設

24時間体制ではない施設は日中のみが多く、勤務時間が一定の場合が多いです。
小規模多機能施設のみ形態が特殊であるため気を付けましょう。

施設名称 利用者 特徴
デイサービス
(通所介護)
要介護者 入浴・食事・レクリエーションが主であり
家族のレスパイト目的や日中の可動量向上のために利用
デイケア
(通所リハビリ)
要介護者 内容はおおむねデイサービスと同様である。
違う点はリハビリの有無(理学療法士・作業療法士など在籍)
小規模多機能施設
(小規模多機能型居宅介護)
要介護者 通所・訪問・宿泊をまとめて行っているためさまざまなスキルが必要。時間の融通が効きにくい

訪問介護事業所

別名ホームヘルパーとも呼ばれ、在宅にて日常生活動作・手段的日常生活動作を介助します。

勤務時間は日勤・夜勤とありますが決まった時間での短時間勤務も可能です。
デメリットとしては在宅に1人で出向くため頼る人がいません。

緊急時の対応方法については事業所にてマニュアルを作っている場合がほとんどであり心配することはありません。

2.介護職の雇用形態別の働き方

介護職の雇用形態はどのようなものが多いのでしょうか。
介護職の求人サイトを参考にまとめてみました。

雇用形態 給与形態 雇用期間 勤務形態 資格の有無
正社員 月給 特になし 常勤 初任者研修以上の資格が必要
契約社員 月給 契約期間が最長3年 非常勤 初任者研修以上の資格優遇
派遣社員 時給 無期雇用と有期雇用 非常勤 初任者研修以上の資格優遇
パート 時給 特になし 非常勤 未経験からでも可能

参考:厚生労働省『さまざまな雇用形態』

大体の介護職の正社員募集一定の資格(初任者研修や実務者研修、介護福祉士)を所有していることを条件としている施設が多いです。

また大手介護系企業でははじめはパートでスタートですが、キャリアアップ支援制度を設け資格取得をバックアップしてくれるところも多いです。

雇用形態 メリット デメリット
正社員

  • 給与他に比べて高い福利厚生が充実ボーナスがある
  • 定年まで働く資格有経験も優遇されるため転職に有利なキャリア制度が充実

  • 責任があり、指導・管理の立場にある
  • 残業がある
  • 休暇がとりやすい

契約社員 正社員へのチャンスがある期間中は正社員と同等の扱い
昇給・賞与・退職金がないことがある
派遣社員

  • 働く時間の優遇が効くパートと比べられる
  • 短時間から働く日曜日や場所を指定できる

  • 昇給・賞与・退職金がないことがある
  • 研修期間がある・契約打ち切りがある

パート 短時間から働く日曜日や場所を指定できる

  • 昇給・賞与・退職金がない
  • キャリアアップが難しい

しっかりと働いて稼ぎたい人は正社員で働きキャリアアップを目指す、専業主婦で空いた時間に働きたい人はパートでスケジュール調整して働くのが良いでしょう。

介護職は超高齢者社会により人員不足であるため、未経験でもチャンスのある職種です。
特に訪問介護業界(パート)は介護職よりも不足しており、在宅介護が優遇されている現状から今後も需要が高まるでしょう。

参考:公益財産法人 介護労働安定センター『平成29年度 介護労働実態調査結果』

3.無資格・未経験でも働ける!

介護職は無資格・未経験でも働くことが可能です。

ただし訪問介護は、1人で訪問する仕事で、身体介助があるため無資格・未経験では行えません。

では無資格・未経験の場合、どのような職場であれば働くことができるのでしょうか。

資格がなくても働けるのはどんなケース?

基本的に無資格・未経験でも働くことができる職場は、病院、デイケア・デイサービスのような施設であり、指導する介護職がいる環境のある職場です。

無資格・未経験でも行える業務には、下記があります。

  • 生活援助…洗濯、掃除、必要な備品の補充、薬の受け取りなど
  • 身体介助…食事、入浴、更衣、排泄などの介助
  • 事務の仕事…受付や事務処理作業
  • 清掃…施設病院内の清掃
  • ドライバー…運転免許あれば送迎可能

無資格・未経験から介護職に携わる場合、このような仕事をしながら資格取得を目指すことが多いです。
一度自分がどのような形で介護に関わりたいか考えてみましょう。

参考:厚生労働省『介護予防・日常生活支援総合事業の基本的な考え方』

資格はマストではないがあったほうが良い

紹介したようにに無資格・未経験でも働けることはわかりましたが、介護職として勤務する中で資格取得を目指す人が多いのはなぜでしょうか。

正社員雇用の求人は大体が資格保有が条件であり、資格を保有することで求人数も増え転職・求職が有利になります。
また資格を取得することにより、訪問介護でも働くことができるため専業主婦の少ない空き時間でも働きやすくなるメリットもあります。

保有資格 平均月給
介護福祉士 294,550円
実務者研修 278,750円
介護職員初任者研修 264,300円
資格なし 243,890円

厚生労働省のデータからみても正社員であっても資格保有と未資格では月給が異なることがわかります。
資格を保有し正社員として働くと、キャリアアップ制度・福利厚生の利用ができる上に給料UPに繋がることがわかります。

続いては未経験者でも取得しやすいおすすめの資格を紹介します。
参考:厚生労働省『平成28年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要p.17

4.未経験から介護の基礎知識をしっかり学ぶなら【介護福祉士初任者研修】

未経験・無資格から介護職のスペシャリストを目指す際の登竜門とも言える資格が、介護福祉士初任者研修です。

介護福祉士初任者研修って?

この資格は廃止されたホームヘルパー1級介護職員基礎研修の後継資格として定められた公的資格です。

目的としては多様化する介護ニーズに伴い介護職の質を向上させるため、介護職の基礎となる知識・技術を十分に学ぶことです。
そのため介護経験が全く無い方や親の介護に役立てたい方で介護の基礎知識・スキルからしっかり学びたい方には特におすすめしたい資格です。
この資格を取得することで介護職としての基礎知識・技術があると認定されるため、求職時も有利になる上に給料面UPも考えられます。

また介護福祉士初任者研修は、基本的には初任者研修講座を開講しているスクールで受講することができ、ハローワークの求職者支援制度を利用すれば無料で受講可能です。

実務者研修と初任者研修のちがい

初任者研修の他に介護の資格は実務者研修・介護福祉士・ケアマネジャーなどがあります。
今回はこの中で初任者研修の次に受験難易度の低い「実務者研修」「初任者研修」の違いについて、説明していきたいと思います。

2つの資格はどちらも国家資格ではなく「初任者研修」厚生労働省認定の公的資格であり「実務者研修」介護福祉士になるための知識・技術を補う研修です。

研修の目的はそれぞれ異なります。

  • 初任者研修…介護をしていくための基礎知識・技術を得る
  • 実務者研修…介護のスペシャリストである介護福祉士になれるだけの介護知識・技術を得る

では、次に「初任者研修」「実務者研修」で異なる点を確認していきましょう。

カリキュラム 受講料 研修後筆記試験 介護福祉士受験資格 サービス提供責任者
初任者研修 9科目
(130時間
7~8万
無料の場合もあり
なし なし なれない
実務者研修 20科目
(450時間)
10~15万 あり あり なれる

参考:厚生労働省『介護員養成研修の鳥圧愛細則について』

初任者研修9科目(130時間)実務者研修20科目(450時間)と研修時間が異なります。

また初任者研修と実務者研修では、受講料、筆記試験(1時間ほど)の有無や、介護福祉士受験資格・サービス提供責任者になれるかどうかの点で異なります。

「初任者研修を受けずに実務者研修から受けるほうが良いのかな?」と考える方もいるかもしれません。
どちらにもメリット・デメリットがあるので受験者の目標で受けるべきものを考えましょう。
例えば「早く介護福祉士を取得したい」、「サービス提供責任者になりたい」、「時間・お金に余裕があり一気に実務者研修まで終わらせたい」、このような人は初任者研修を受講せずに実務者研修から受講するのも良いでしょう。

一方で「時間・お金もないし介護職としての基礎知識だけ学びたい」、「まずは気軽に介護のことを知りたい」、このような方は初任者研修からコツコツ学ぶのがよういでしょう。
また初任者研修の資格を持っていれば、実務者研修を受講する際に共通科目の受講免除(130時間)を受けることもできます。

まったくの未経験なら、まずは初任者研修がおすすめ

どのような仕事もやりはじめは覚えることが多く身体・精神の負担も多いと思います。
そのためはじめから実務者研修の長時間講習は不安に感じる人も多いでしょう。

「初任者研修」であれば、ハローワークの求職者支援制度を利用できます。
無料で受講でき費用負担もなく、受講時間も少なく気軽に介護を学べます。

そのため、介護職に対して詳しく希望を持っているのではなく、まずは介護を知りたい!働いてみたい!と考えている人には気軽に受講できる「初任者研修」がおすすめです。

介護職は未経験でも大丈夫!初任者研修を受講するとより働きやすい!

介護職は未経験・無資格でも始められる仕事であり、未経験で始めるのが不安!という人は初任者研修を受講することで介護の知識・技術を取得できます。

その上日本の現状として、超高齢者社会という背景があり介護職の需要は高く、まさに引く手あまたな状況です。
実際に40~50歳から介護職を始める方も多いです。

「子供も大きくなってきたし働こうかしら……」と考えている専業主婦の方や、「今の仕事を辞めて人の役に立つ仕事をしたい……」と考えている中高年の方も、一度介護職を検討してみてはどうでしょうか。

介護職は無資格・未経験でもつける!あなたが知っておくべきポイント4つ

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