【高齢者とのコミュニケーション】ポイントや注意することは?

高齢者とのコミュニケーションで大切なポイントは、「聞くこと」と「話すこと」。

特に話し方は、【言語】【準言語】【非言語】の3つの方法があります。
準言語や非言語は、声の大きさや表情などのことです。

なぜ言葉以外のコミュニケーションも大切かというと、高齢者の難聴が関係しています。
耳で受け取りきれなかった情報をカバーするために、【準言語】と【非言語】は役立ちます。

認知症の人とのコミュニケーションの留意点は4つ
認知症の特徴を理解すると、相手も安心して話せるようになります。

この記事は、高齢者とのコミュニケーションが大切な理由や、具体的なコミュニケーション方法、気をつけることを紹介します。

高齢者とのコミュニケーションが大切な理由

高齢者とのコミュニケーションが大切な理由は何だと思いますか?

答えは、高齢になると自分の気持ちや状況を伝えるのが難しくなるからです。

コミュニケーションをとるのが億劫になったり、何かに興味を持つことが少なくなります。
認知症を患っていると、この傾向が強くなることもあります。

しかし、いいたいことがあるのに上手く伝えられず困っている場合も……。

施設に入所している高齢者の場合、職員に遠慮して自分の体調の変化を訴えられないケースもあります。
介護職員はコミュニケーションを取りながら、いつもと違う様子はないかチェックする必要があるでしょう。

こちらから話を聞き、会話をすることがとても重要です。

では具体的なコミュニケーションのポイントを見ていきましょう。

高齢者とのコミュニケーションで大切なポイント

高齢者と上手にコミュニケーションを図るには、大切なポイントがあります。

まずは基本から詳しく見ていきましょう。

「聞くこと」と「話すこと」について説明します。

まずはこれ!基本の2つ

高齢者とのコミュニケーションの基本は「聞くこと」「話すこと」です。

まずは話の聞き方を身に着けましょう。
聞くことはコミュニケーションの第一歩です。

その後話し方のコツを詳しく解説していきます。

聞き上手になる

高齢者の多くは社会や家族から孤立してしまったり、疎外感を抱えている人が少なくありません。
できるだけ会話をし、特に“聞き上手”になることはとても大切です。

その人がこれまで経験してきたことについて聞くと、喜んで話してくれる場合があります。

また聞き上手になることで、高齢者は自分が受け入れられていると感じ、自尊心を保つこともできます。

ゆっくり、はっきりと話す

認知症でなかったとしても、高齢者は言葉や会話の内容を理解するのに時間がかかってしまいます。
また聴力も低下していて、難聴になっている可能性もあります。

「前はできていたから」と以前と同じ調子で話すのではなく、相手の反応を見ながらゆっくり、はっきりと話すようにしましょう。

話してみよう!【言語を使うコミュニケーション】3つ

ここからは【言語】を使ったコミュニケーションの方法を説明します。

基本の挨拶から始めて、言葉遣いをマスターしましょう。
自然と会話が広がるようにチャレンジしてみてくださいね。

まずは挨拶から

高齢者は、挨拶を大切にしている人が多いです。
挨拶から一日を始め、事あるごとに少し声をかけるだけで、良い関係を保っていくことができるかもしれません。
「面倒だな」と感じることがあっても、毎日の挨拶を忘れないようにしましょう。

言葉遣いに注意しよう

どのような言葉遣いをするかは相手との関係性によります。
家族であれば高齢者に敬意を示しつつ、ある程度親しみのある言葉遣いの方が良いかもしれません。

しかし介護職員は高齢者と話す場合、言葉遣いや話し方に注意しなければなりません。
この場合も利用者との関係性や、施設の方針に関わってくるかもしれませんが、あまり砕けた話し方はさけた方が良いです。

利用者と信頼関係が築けているなら、敬意を示しつつ、関係性に合った話し方ができるかもしれません。

会話してみよう

コミュニケーションで最も重要なポイントは、実際に会話をすることです。
相手をよく知り、信頼関係を築くためには会話をすることが不可欠です。

しかし高齢者と会話をするのが苦手な人も少なくないのではないでしょうか?
共通の話題がなく、何を話せばよいのか分からない時もあるかもしれません。

そのような時は聞き上手になると会話を発展させることができます。
無理に自分から話すのではなく、簡単な質問を投げかけてみるだけで、意外と会話が弾んでいくこともあるでしょう。

【準言語】声の大きさや、話す速さにも気を付ける

高齢者と会話をするときは、準言語という声の大きさや速さにも注意しましょう。
高齢者の中には聴力が低下して難聴になっている人もいます。

話が理解できていなくても、言い出せないことも多くあります。

比較的大きな声で、ゆっくりと話すようにしましょう。
人によっても異なりますが、一般的に高齢者は高い声よりも低い声の方が聞き取りやすいようです。
相手に合わせて声の高さや調子を変えてみましょう。

何を話そう……困ったときの話題

高齢者となにを話そう……と困ったときに使える話題を用意しました。

まずは軽い話から始めて、徐々に高齢者の趣味の話などを引き出せると良いですね。

天気、季節

天気に関する話題から簡単に会話を始めることができます。
高齢者は、様々な季節の行事や地元の風習を大切にする人が多いです。
今ではあまり行われなくなった季節の行事などについて聞いてみると、会話を発展させていくことができるかもしれません。

出身地

高齢者だけでなく多くの人は、自分の生まれ育ったところに特別の感情を抱いているのではないでしょうか。
特に高齢者の場合、自分の生い立ちや経験してきたことをすすんで話してくれる人が多くいます。

出身地を話題にすることで、自分との意外な共通点も見つかるかもしれません。

時事ネタ

毎日特定のニュース番組や新聞をチェックしている人は少なくありません。
今どんなことが話題になっているのか聞いてみたり、いっしょにニュースを見て意見を交換してみるのはいかがでしょうか。

相手の好きなこと、好きなもの

現在はあまり趣味がなくても、昔の歌や童謡を歌ったり、子供の頃の遊びを懐かしく思い出す高齢者もいます。
昔好きだったものを教えてもらい、いっしょに楽しむとよいかもしれません。

言葉以外も大切!【非言語コミュニケーション】3つ

言葉以外にもコミュニケーションで大切な表情や、姿勢などを【準言語】といいます。

言葉で伝えることが苦手な人は、準言語を意識すると思いが伝わりやすくなります。

会話中の準言語の使い方のポイントを紹介するので、参考にしてみてください。

表情

コミュニケーションをとる方法は言葉だけではありません。

一つは“表情に変化をつける”ことです。
高齢者と普段接するときは笑顔でいると好印象です。
会話をしているときは、表情を話の内容に合ったものにするように心がけます。
相槌を打ちながら、表情に変化をつけましょう。

姿勢

会話をしているときどのような姿勢をとるかも大切なポイントです。
相手が座っているならのであればこちらも座って、くつろいだ雰囲気にするのは重要なことです。

相手が話しているときは、少し前かがみになって聞くとよいでしょう。
そうすることで相手は自分の話に興味を持っていると実感できます。

お互いが落ち着く距離感を保ちつつできるだけ近づいて話し、たまにボディータッチしながら会話すると、親しみも増すでしょう。

目線や視線

視線を合わせて話すこともコミュニケーションで重要なことです。

視線を合わせて話を聞くことによって、相手と相手の話に興味を持っていることを表せます。

自分が話している場面でも、視線を合わせると話の内容がよく伝わり、相手の聞く意欲や集中力を高めるのにも役立ちます。

他にも身だしなみも非言語のひとつです。
きちんとした格好を心掛けると、印象が良くなります。

ここまで、高齢者とのコミュニケーションで大切な3つのポイントについて考えました。
では相手が認知症の高齢者の場合のコミュニケーションはどんなことに気をつけた方が良いのでしょうか?
さらに詳しく見ていきましょう。

高齢者が認知症の場合に気をつけること4つ

高齢者が認知症の場合は特に4つのことに気をつけましょう。

  • 否定しない
  • 声を荒げない
  • 目を合わせる
  • 認知症について理解する

これらを意識すると、相手も安心して会話することができます。
1つずつポイントを見ていきましょう。

否定しない

認知症は、理解できない言動や行動が見られるようになる可能性があります
かもしれません。
そのようなとき、家族だと不安になって動揺するかもしれません。

しかし認知症の高齢者の場合、否定することはよい解決法ではありません。

認知症の言動や行動は、家族が不安になるのと同時に、認知症の高齢者自身も傷ついています。

否定され続けるとふさぎこんでしまったり、逆に怒りっぽくなったりするかもしれません。
認知症の進行がさらに進んでしまうこともあります。

声を荒げない

何回も同じことを言われたり、言わされたりすると、つい声を荒げたくなるときもあるかもしれませんが、避けるようにしましょう。

認知症は、記憶などの知的機能は衰えても、感情の機能は衰えていません。
声を荒げられると不快な感情だけが残り、どんどん内向的になってふさぎこんでしまうようになるかもしれません。
もしくは相手も声を荒げるようになったり、攻撃的になる可能性もあります。

目をあわせる

目を合わせて話すことも認知症のケアにとても役立つようです。
攻撃的な人が介護を受け入れるようになったり、言葉を発しなかった人が再び話すようになった、という報告もあります。

会話をしていないときでも、目を合わせて微笑みかけたりして相手への愛情が伝わるようにしましょう。

認知症について理解する

認知症だからと諦めてしまったり、病人扱いするのではなく、認知症の特徴をよく理解するようにしましょう。
できなくなってしまったこともあれば、まだ問題なくできていることもあるはずです。
その部分を伸ばしていけば認知症の進行を遅らせるのにも役立ちます。

コミュニケーションをとる際には必要以上に警戒するのではなく、普通に接するようにし、認知症の症状もその人の個性だと思えるようにしましょう。

高齢者とのコミュニケーションは【言語・準言語・非言語】を使おう

高齢者とのコミュニケーションで大切なのは、「聞くこと」と「話すこと」です。
まずは話を聞いて、信頼関係を築きましょう。

その後3つの方法を使って話し、コミュニケーションを取っていきます。
【言語】【準言語】【非言語】の全てを意識できるといいですよ。

耳が遠い人とも会話がしやすくなります。

認知症の人と話すときは「否定しない」「声を荒げない」「目を合わせる」「認知症について理解する」ことが大切です。

お互いにコミュニケーションを楽しんでくださいね。

【高齢者とのコミュニケーション】ポイントや注意することは?

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