介護職に多い転職理由って?転職理由の伝え方や転職を成功させるポイント

介護職は、同じ介護業界内での転職が多い仕事です。

「介護職として働く人たちは、どんな理由で転職を考えるの?」
「転職理由はどう伝えるべき?」
「介護業界での転職活動はどのように進めていけばいいの?」

この記事では、そんな疑問を解決します。
ぜひ参考にしてください。

介護職の主な転職理由4つ

介護職に勤めている人たちはどのような理由で転職を決めているのでしょうか。
公益財団法人 介護労働安定センターが平成30年に公表した「介護労働の現状について 平成29年度 介護労働実態調査」によると、人間関係、給与、職場の理念や運営方法の違いなどの理由があるようです。

それぞれの理由についてもう少し具体的にみていきましょう。

参考:介護労働の現状について平成29年度介護労働実態調査/介護労働安定センター

1.職場の人間関係が悪い

人間関係を理由に辞めた人の割合は20.0%と最多です。
人間関係の問題は介護職に限りませんが、ベテランと新人、上司と部下、恋愛関係などの悩みやストレスが転職の原因となっています。

2.理念や運営方法に不満

施設の運営理念や経営方法に不満という理由が17.8%です。
スタッフが業務改善の提案をしても、経営方針や金銭的な問題を理由に却下されることに不満を持つ方が多いようです。

3.給料が少ない

給料が少なかったからが15.0%です。
平成29年賃金構造基本統計調査によると介護職の平均給料は他の職と比べるとかなり低めでした。
個々の事情によっては生活が苦しくなり、転職を余儀なくされる場合もあるようです。

参考:平成29年賃金構造基本統計調査 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額

4.長時間の重労働で体力的にきつい

長時間労働など、自身に向かない仕事だったためという理由が6.0%でした。
自身のライフスタイルに合わない、夜勤が体力的につらいなど理由は幅広いようです。
上司に掛け合っても応じてもらえないのなら、転職を意識するのも頷けます。

転職理由別!伝え方のポイントと例文3つ

昨今、転職は当たり前の時代となりつつありますが、やはり頭を抱えるのが面接での転職理由の伝え方です。

ストレートに前職の退職理由を話してしまうと、採用担当者に「同じ理由で辞めてしまうのではないか」と悪い印象を与えてしまいます。

しかし、その理由を隠せばミスマッチを起こし、また転職を繰り返す可能性もあります。

転職理由を伝えるポイントは、ネガティブではなくポジティブな言葉を使うことです。
加えて笑顔かつ明るい声で話せるとベストですね。

ここでは、転職理由別にさらに好印象となる伝え方を紹介します。

1.【人間関係】が転職の理由なら

あからさまないじめを受けていた場合はそのまま伝えてもよいでしょう。
それ以外の「職場改善のために努力をしたが受け入れられなかった」、「職員とのウマがあわず仕事がスムーズにいかなかった」などの理由であれば次のような言い方に変えてみましょう。

例文
利用者の方が気持ちよく生活できるように働きたいと思っています。
しかし、前職場は変化を嫌う風土だったため、利用者に不便をかけたまま働かざるを得ませんでした。
そんな時、御社が利用者に寄り添ったサービスをしていると聞いたのでこちらで働きたいと思いました。

過去の経験をもとにこれからどのように働きたいか、希望をもって伝えるのがポイントです。

2.【給料が少ない】ことが転職の理由なら

前職場での給料が少なかったという不満を前面に出すのではなく、どうして困っているのか、何のために必要なのかを明確に伝えることがポイントです。

例文
子供が小学校に入り何かと費用がかかるため、収入をアップさせたいと思っています。
御社では職員のスキルに応じた手当があると知り、長く働けそうだと思い志望しました。

収入アップは働くうえで、誰もが望むことです。

ポイントは収入アップに見合った働きができること(長く働けるなど)をアピールすることです。

3.【長時間労働・重労働】が転職の理由なら

人材不足などの影響から労働環境は介護業界全体の問題でもあります。
なぜ以前の労働環境では都合が悪いのかを理解してもらえるように伝えましょう。

例文
前の事業所では夜勤や残業を繰り返していました。
しかし、子供もできたため生活リズムをある程度整えたいと思っています。
そのため夜勤のないデイサービスで働こうと思い志願いたしました。

労働環境で悩んでいることを直接的に伝えると、すぐに辞めるのでは?とマイナスの印象を与えてしまいます。
よりのびのびと働ける環境を希望していることを伝えてみましょう。
「隙間時間に資格を取ってスキルアップし、介護に役立てたい」などと伝えるのも魅力的ですね。

介護業界の転職活動、3つのポイント

ここでご紹介する内容は介護業界に関わらず、おおよそすべての職種で共通するものです。
トラブルなく円満退社をし、今後のビジョンを考えて転職活動を行うにはどのようにすればよいかをご紹介いたします。

1.今の職場を円満退職できるように準備する

円満退社をするには職場と自身の両方が困らない環境を作る必要があります。
重要なのはいかに計画的に辞めるかです。

辞めるタイミングは計画的に

・辞める月日の決定
失業保健(失業手当)で収入を得られるようになるのが3か月後からです。
仮に次の職場が見つからなくても生活できるよう、最低3か月は無職でも生活できるだけの貯蓄が出来てから退職するようにしましょう。

・引継ぎができるようになってから
新人や後輩などの研修期間は、人が増えたといってもその指導で逆に忙しくなる時期です。
自分の仕事を引き継げる程度に、新人や後輩が仕事に慣れた時期に退職時期を合わせましょう。

・人材確保できるようできるだけ早めの退職希望を
ただでさえ人手不足の介護業界、人材確保も一筋縄ではいきません。

一般的に退職を希望する1か月前までにその旨を届け出る必要がありますが、それ以上前に辞めると決意したのであれば、できるだけ早めに申し出ましょう。

・ボーナスを貰う時期や組織変更前に
まとまった収入を得られるボーナスは今後の生活の大きな助けとなります。
貰えるのならきっちり貰っておきましょう。

また、組織変更をした直後に辞めると想像以上に職場へ迷惑がかかってしまいます。
組織変更が発表される3か月前には伝えておきたいところです。

円満退職の流れ

いざ退職となると緊張してしまうという人もいるかと思います。
下記の流れを読み、円満退職に向けてイメージトレーニングをしておきましょう。

1.上司に退職の旨を伝える
退職月日の最低1か月前、できれば3か月前には伝えておきましょう。
引き止められて心が揺れるかもしれませんが、今後のビジョンなどを明確に伝え、意思が固いことを示しましょう。
円満退社をしたい場合は、不満は飲み込むのがベストです。

2.退職届を提出する
退職日が決定したら退職届を提出しましょう。
近くの文具屋やスーパーでも売られていますし、最近ではインターネットでも無料でダウンロードできます。

3.次の職場を探す
自分の希望条件にあう職場を探しましょう。
無職期間をなるべく無くすために退職前から活動することをおすすめします。

4.後任への引継ぎ
介護職は人の命を扱う職業です。
引継ぎはきっちりと行いましょう。
とくに担当利用者や家族状況などは、口頭だけでなくノートにまとめるなど、誰が引き継いでもわかるようにしておくのがベストです。

5.退職時
会社に返却するもの(制服や社員証など)、会社から受け取るもの(離職票や源泉徴収など)を確認し、後日の連絡先などを把握しておきましょう。

2.転職理由と目的を明確にし、介護職としてのビジョンを考える

今後、転職先でも介護職を続ける場合、介護職としてどうありたいかを考える必要があります。
どうして転職をするのか、介護職を続けたい理由は何か、新しい職場ではどのような働き方をしたいかなどを今一度振り返ってみましょう。

転職活動はむやみに行っても前回の繰り返しとなってしまいます。
明確なビジョンを持って転職活動を行いましょう。

3.自分に合った求人媒体を利用する

転職と言ってもその窓口は多岐に渡ります。
自分に合った求人媒体を使い、不要な労力や時間を使わないようにしましょう。

ハローワーク

○メリット
・求人情報が多い
・地元企業が多く就職前後の行動がしやすい
・自己分析や履歴書の書き方などのサポートが受けられる

×デメリット
・相談員によって案内される仕事の質が左右される
・掲載費が無料のため条件が悪いものがある
・職場の雰囲気がわかりにくい
・求人の条件と実際の雇用条件が違うことがある

求人サイト・求人情報誌

○メリット
・求人情報量が多い
・全国の求人を見られるので引っ越し前でも先立って応募できる
・写真などが掲載されるサイトが多いため、職場の雰囲気がわかりやすい

×デメリット
・すべて自分で探すため手間がかかる
・相談できる相手がいない

友人・知人の紹介

○メリット
・職場の雰囲気や条件など事前に把握できる
・知り合いが働いている、または推薦してくれたことで心理的なハードルが下がる
・条件の融通が利くなど有利になることもある

×デメリット
・労働条件など入り込んだ内容が聞きづらい
・職場が合わなかった場合辞めづらい
・知り合いとの関係が悪くなると働きづらくなる

転職エージェント

○メリット
・自分に代わって求人を探してくれるので空いた時間を有効活用できる
・よりリアルな職場の雰囲気や勤務情報を聞くことができる
・条件交渉などを任せられる

×デメリット
・コーディネーターが必ずしもプロだとは限らない(入社したての新人など)
・エージェントが介護業界の転職に弱いことがあるため、事前の調査が推奨される

働きやすい職場を見極めるポイント4つ

働きやすい職場を見極める上で、どのようなポイントに気を付ければよいのか紹介します。

事前の見学や面接時に、中の様子をうかがって情報収集を行いましょう。

1.施設内の清掃は行き届いている?

施設内がきれいに清掃されているかどうかを確認してみてください。

本棚や資料の整理、床の掃除などは行われているでしょうか。
忙しいとこういった間接的なところに影響が出てきます。
また、教育体制や人間関係、勤務状況なども推測することが可能です。

2.職員の年齢層は偏っていない?

離職率や人間関係が著しく悪い施設は、スタッフの年齢に偏りが出ることがあります。

もちろん一時期採用をしていなかったなどの会社都合もありますが、40~50代ばかりだったり、逆に若い層ばかりだったりすると注意した方がいいかもしれません。

ただし、寿退社が重なった、新設したばかりなどさまざまな理由が考えられるため、あくまで目安程度に考えておきましょう。

3.職員同士が適切な距離感を取れているか?

職員同士の仲がよいのは理想的ですが、仕事の場では話が別です。

利用者の生活をサポートする立場をわきまえ、お互いが尊重し合える関係を築けているかが大切です。

ギスギスした様子がなく仕事がスムーズに行われているかどうか、スタッフの表情や雰囲気を見るようにしましょう。

4.管理者が現場の状況や職員間の関係を把握してる?

会社が大きくなればなるほど、経営陣と現場の意思疎通は難しくなります。

面接官が管理者であれば、詳しい業務内容や職場の雰囲気を質問してみるなど、どれだけ現場の事を把握しているか確認するのをおすすめします。

介護業界での転職理由と目的を明確にして、自分らしい転職活動を

転職は自分にとって、より合った環境で働くためのものです。

ただ職場を変えるだけでなく、どうして介護業界で働きたいのか、転職をして何をしたいのかなど志望動機を明確にしたうえで円満退職・転職活動を行うようにしましょう。

同じ介護職でも、転職によって働き方が変わり、それまでより快適に働けるようになった人も多くいます。
自分にとって働きやすい職場条件を見極め、自分に合った求人媒体でアプローチしてみてください。

あなたの力を必要とする、やりがいのある職場にきっと出会えるはずです。

介護職に多い転職理由って?転職理由の伝え方や転職を成功させるポイント

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