【床ずれ防止おすすめ用具7選】選び方や正しい使い方も

ベッドや車いすで長時間同じ体勢をとっていると、同じ部位に体圧がかかって皮膚に床ずれ(褥瘡/じょくそう)を起こしてしまいます。

大切な家族のために、床ずれになる前にぜひ予防したいところですよね。

そこで本記事では、床ずれ防止用具のおすすめや選び方、正しい使い方について解説していきます。

床ずれ防止用具を正しく使用し、皮膚や筋肉にかかる負担を軽減しましょう。

床ずれの原因は?予防するポイント

床ずれは、医学用語では「褥瘡(じょくそう)」と呼ばれています。
「褥(じょく)」「ふとん」「瘡(そう)」「できもの」を意味し、二つを組み合わせた褥瘡は、寝込んでいることで生じるできもの、という意味を持つ言葉です。

では、なぜ「ふとん」に横になっていると「できもの」が出来るのでしょうか。

床ずれが発生する原因を理解し、どうすれば防げるかを知ることは、床ずれ防止用具を正しく使用する上でも重要です。

【原因】圧迫が原因で床ずれが起こる

床ずれは、皮膚の同じ部分に圧迫が続くことによって起こります。
圧力がかかることで血流が悪化し、その結果、皮膚、皮下組織、筋肉などに栄養や酸素が行き渡らなくなることが床ずれの原因になります。

自分で自由に体を動かせる人なら、無意識のうちに「姿勢を変える」、「寝返りをうつ」などの動作ができます。

しかし、麻痺や筋力の衰えにより自分で体を動かせない人は、皮膚の同じ部分への圧迫を避けることができません。
特に、接触箇所である後頭部、背中の肩甲骨のあたり、肘、お尻、足のかかとは、体重がかかりやすく、床ずれが起こりやすい部位です。

【予防ポイント】圧迫を分散し血の流れをよくする

床ずれを防ぐには、皮膚の同じ部分、特に骨が突出した箇所に圧迫が続かないようにする必要があります。
そのためには、体位を変えて、血流をよくすることが重要です。

離床時間が減っている、あるいは車椅子の使用頻度が増えているという場合、被介護者・介護者のどちらも気づかないうちに、床ずれが起こってしまうというケースも少なくありません。
皮膚に異常がみられなくても、早い段階から床ずれ防止用具を活用することが予防につながります。

床ずれ防止用具の特徴と選び方

床ずれを防止するには、体重がかかる圧力を分散させ体圧がかかる部位を少しずつ変えることが重要です。

床ずれ防止用具は、体圧がかかる面積を大きくすることで圧力を分散させる、あるいは体圧がかかる部位を定期的に移動させることにより、床ずれを予防します。

用具の選び方は被介護者の状態によって変わるので、どんな人にどんなタイプの用具が適しているのか知っておくことが大事です。

1.自分で寝返りができる場合は「静止型マットレス」

静止型マットレスは、ウレタンフォームやゲルなどのやわらかい素材です。
そのため、横になるとマットレスが体を包み込むようなかたちとなり、体圧がかかる面積が広がるのです。
骨の突出部位だけに強い圧力がかかる、ということがなくなるので、床ずれを予防できます。

弾力性が高い高反発タイプもあるので、被介護者の状態に合わせて使用しましょう。

2.自分で寝返りができない場合は「圧切替型マットレス」

圧切替型マットレスは、「エアセル」という空気の筒でできています。
エアセルの中に入っている空気を定期的に入れ替えることでマットレスの形状が変わり、体圧のかかる部位を移動させることができるのです。

操作は全て電動で、寝ている被介護者は体を一切動かす必要はありません。
介護度が高い方に向いている床ずれ防止用具です。

4つのタイプ別【床ずれ防止のおすすめ用具7選】正しい使い方も!

床ずれ防止用具には、大きく分けて「静止型マットレス」「圧切替型マットレス」「体位変換用具」「車椅子での床ずれ防止用具」の4種類があります。
実際に使用するときは、各用具の正しい使い方を理解しておくことも大切です。

以下では、タイプごとにおすすめの用具を取り上げ、各商品の特徴や使い心地について紹介します。

1.【静止型マットレス】タイプ

①100%天然ゴムのやわらかさ!「ブレイラプレミアム ケアマットレス」

引用:ダスキンヘルスレント「ブレイラプレミアム ケアマットレス」

マットレスの素材は100%天然ゴム(天然ラテックスフォーム)でやわらく、ゴムの弾力により動きやすい点が特徴です。
体圧がかかる面積が大きくなるだけでなく、寝返りや起き上がりの動作もしやすくなるので、床ずれの発症リスクを大きく下げることができます。

さらにマットレスの底には滑り止めがついているため、動いているうちにベッド上からずれ落ちるという心配もありません。

②静止型で最高クラスの体圧分散性とずれ軽減機能!「エバープラウドマットレス」

引用:パラマウントベッド「エバープラウドマットレス[通気タイプ]KE-621T

ウレタンフォームが5層重なって作られており、体圧分散機能が特に高い静止型マットレスです。

13cmもの厚みがあり、横になると包み込まれるようなやわらかさがあります。
マットレスの両サイドはやや硬めに作られているので、ベッドの端での安定した座位姿勢が取りやすいのも特徴です。
また、背あげの際にお尻の部分に体圧が集中しないようグライドシートも付いています。

床ずれの予防力の高さ機能性の両立を目指したマットレスと言えるでしょう。

2.【圧切替型マットレス】タイプ

①背上げ時のズレや圧迫軽減!「ここちあ結起」

引用:ダスキンヘルスレント「ここちあ結起きる 3D/Slim」

背あげの角度に応じてエア圧力が自動調節されるので、体圧分散の効果をより高め、ずれによるお尻の部分の床ずれのリスクを軽減してくれます。

また、お尻周りのエアセルが自動で膨らむ機能が付いていることも大きな特徴です。
この機能により、体圧分散性を保ちつつ、過度に体が沈むという状態を避けることができます。

②体重・体形を検知し硬さを常時自動設定!「ここちあ利楽」

引用:パラマウントベッド「ここちあ利楽 KE-971S」

体重と体形を検知し、エアマットレスのかたさを常時自動設定する機能を持つので、被介護者・介護者が毎回操作する必要がありません。

大量の空気を送り込むターボポンプを搭載し、素早く空気を充填できる点も魅力です。
ポンプが外に出ていないビルトインポンプの構造なので、介護の際にポンプが邪魔になりません。

3.体位変換用具

①安心&ラクに自動体位変換!「スモールチェンジラグーナ」

引用:ダスキンヘルスレント「スモールチェンジラグーナ」

エアマットレスの上層部分に小型エアセルが63本、下層部分に中規模サイズのエアセルが21本並ぶ「上層分離型エアセル」方式を採用しているのが特徴です。
この構造を持つことにより、上層部分が身体にフィットしてずれによる床ずれを防ぎ、さらに下層部分で体重をしっかりと支えることができるのです。

また、搭載されているスモールチェンジモードを使うことで、15分間隔で体圧がかかる部位を自動で変えてくれます。
いわば小さな体位変換が繰り返されることで、利用者は床ずれリスクを回避できるわけです。

②体の曲線に合わせてしっかりサポート!「Mille Ti Rana 三角クッション」

引用:Amazon「Mille Ti Rana 三角クッション」

体位変換の際、横向きの寝姿勢を支えるために使うほか、背あげの際、体がずれてお尻の部分がこすれないように膝の下入れる、といった使い方をします。

メッシュ生地なので汗で蒸れにくく、耐久性、高弾性のあるクッションなので体を支える機能は高いです。
カバーの取り外しが楽なので、洗濯は楽に行えます。

値段も安く、手軽に使える床ずれ予防用具と言えるでしょう。

4.車椅子での床ずれ防止用具

体圧分散と座位保持の両立!「アカデミークッション」

引用:ダスキンヘルスレント「アカデミークッション」

クッションの中を、セル(空気の入った小袋)の入った5つのエリアに分け、各エリア内のセルの数を定期的に調節・変えていくことで体圧の分散を図るという用具です。

例えば1つのエリアに多めにセルを入れて20分ほど座ったら、今度は別のエリアにセルを多めに入れます。
それにより、長時間にわたってお尻の特定の部位に体圧がかかり続けることを避け、床ずれを防ぐことができるわけです。

車椅子の使用時間が長くなるときは、ぜひ活用したい用具です。

もし床ずれ(褥瘡)ができていたら?手当のポイント

既に床ずれができていたら、速やかに手当てを行う必要があります。
床ずれは状態によって手当の方法が異なります。
主治医や訪問看護師などにも相談し、症状に適した処置を早めに行うことが大事です。

1.浅い床ずれの場合

赤みが消えないときは、発赤部の表面を保護し、保湿した状態を保って皮膚の再生・回復を図ります。
水ぶくれやただれが起こっているときは、発赤部に油脂性の軟膏を厚く塗る、半透明のフィルムドレッシング剤を張る、などの処置を行うのが一般的です。

2.深い床ずれの場合

症状が悪化すると傷口から滲出液(しんしゅつえき)が出てくるため、それを吸い取ります。
治療には、滲出液を吸い取る外用薬をはじめ、医師の指示よる感染治療のための外用薬の使用が必要です。
症状が進んでいる場合は、入院による治療も検討せねばなりません。

床ずれ防止用具を早めに使うことが大事

床ずれはいったん発症すると、手当に時間も費用もかかります。
さらに被介護者の生活の質も大きく低下するため、まずは予防することが大切です。

そして床ずれを防ぐには、床ずれ防止用具の使用が欠かせません。
今回紹介した7つの商品は、どれも評価が高く、使いやすい用具ばかりです。
皮膚に異常がみられなくても、離床時間が短くなってきたと感じたら早めに使い始めましょう。

【床ずれ防止おすすめ用具7選】選び方や正しい使い方も

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