介護用歩行器の選び方と正しい使い方とは?室内でも使える?

介護用歩行器というと、高齢者が利用する歩行器、お買い物に使うシルバーカーが思い浮かぶと思います。
実は介護保険で使われる歩行器とは少し違います。

車輪が付いていない歩行訓練に使うものや、歩行車と呼ばれるものが介護保険の対象になる歩行器に含まれます。

ここではそれらの介護用の歩行器について解説します。

介護用の歩行器とはどんなもの?

介護用の歩行器とは、歩行しやすくしたり歩行訓練時に使用したりする補助具です。
立位のバランスが不安定な人や、支えがないと歩行できない人が使います。

歩行器は四脚のフレーム構造で、両手を使って操作します。
そのため、両手が使える人向けの補助具です。

歩行の補助具として目にすることが多いのは杖ですが、杖は1点でしか支えないのである程度立位が保てる人向けになっています。
一方、歩行器は4点で支えるので安定感があります

自力で歩けないからといってそのままにしていると筋力が衰え、ADLの低下が起こります。
予防するためには、歩行器を使いながら自力歩行を目指すことが必要です。

そうすることで、生きる意欲がさらに増し、生活の質を高めることに繋がります。

介護保険でレンタルできる!

歩行器は、要支援・要介護認定を受けた人であれば、介護度に関わらず介護保険を使ってレンタルできます
レンタルのメリットは、身体状況や使いやすさに合わせて交換が可能なところです。
歩行状態が安定し、自立歩行ができるようになった場合は返却できるので、気軽に使うことができます。

費用は、自己負担が1割の場合、毎月約200円~300円です。
所得金額が多い人は2割負担や3割負担となりますので、詳しくはケアマネジャーに確認しましょう。

歩行器とシルバーカーの違いとは?

歩行器とよく似たものに、シルバーカーがあります。
シルバーカーは、荷物の運搬が目的なので、歩行の補助には使えません
そのため、自立歩行ができる人向けになっています。

シルバーカーは介護保険の対象外なので、自費で購入します。

歩行器の種類5つと使い方をチェック

では、実際にどのような歩行器があるのかみていきましょう。
ここでは、5つの種類の歩行器について説明します。

1.固定型歩行器

固定型歩行器は、両手で持ち上げて1歩ずつ前に進むタイプの歩行器です。
歩行器を前に出してから右足を出し、左足を出すという、ひとつずつ動作を行うので、歩行動作の学習がしやすいといわれています。

安定感があるので、立ち上がるときにつかまったり、手すりとして使ったりすることもできます。
足に体重がかけられない人でも、安全に使えます。

相場は、約5,000円~15,000円です。

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アルミ製で軽量タイプなので、持ち上げるときに負担がかかりにくいです。
折り畳めるので、使わないときはコンパクトに収納できます。

2.交互型歩行器

交互型歩行器とは、両側にあるフレームを交互左右に動かして移動する歩行器です。
常に歩行器の接地面があるので、姿勢のバランスが取りにくい人や腕の筋力が低下している人でも使えます。

腕の動きに合わせて前に進むので、固定型歩行器のように持ち上げる必要はありません。
しかし、腕の動きと足の動きをスムーズに行わなければならないので、動作学習が難しいというデメリットがあります。

相場は、約8,000円~15,000円です。

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高さが2.5cmずつ調整可能で、身長に合わせて変えられます。

3.前輪歩行器

固定型歩行器の前側に車輪がついたものが、前輪歩行器です。
固定型に比べてスムーズに動かすことができます。

腕の力が弱く、歩行器を持ち上げるのが困難な人に便利です。
一方、固定型に比べると不安定で、慣れるまでコントロールが難しいというデメリットもあります。

相場は、約15,000円~20,000円です。

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丈夫で軽量タイプ、折り畳み可能なので、車で外出するときにも便利です。

4.四輪歩行器

四輪歩行器とは、歩行器全ての脚に車輪がついたものです。
メリットとして、前輪歩行器よりもさらに前進しやすく、コントロールも簡単という点が挙げられます。

他の歩行器に比べるとバランスがとりにくいので、足にある程度体重がかけられる人に向いています。

相場は、約15,000円~25,000円です。

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幅が4段階に変えられるので、使う人の体格に合わせることができます。

5.片手用歩行器

片手用歩行器は、半身まひがあり片手しか使えない人向けの歩行器です。
グリップ部分だけでなく肘置きがついていることで、片手でも安定して歩行できる仕組みになっています。

相場は、約30,000円~45,000円です。

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速度調整の抵抗器が付いているので、歩行器を使い慣れていない人でも安心して使えます。

歩行車は歩行器とどう違う?使うメリットは?

歩行器や杖以外に、歩行を補助する用具に「歩行車」というものがあります。

歩行車は、4つの脚全てに車輪が付いており、ハンドルグリップを握って操作します。
身体が歩行車の中に入る構造なので、重心が歩行車と近くなり安定しやすいです。

ブレーキが付いたものや腰かけられるものがあり、歩行器よりも実用性に優れています。
介護保険の対象で、レンタル可能です。

歩行車の中には、肘支持型歩行車というものがあります。

4輪タイプと6輪タイプがあり、フレーム上部に付いたパットに前腕部や肘を置いて操作します。
そのため、手や指に力が入らない人でも使えます。
操作が簡単なことから、早期の歩行訓練にも用いられています。

これらの特徴から、歩行器と歩行車それぞれに適した人は以下の通りです。

歩行器の場合

  • 室内での歩行訓練を始めたばかりの人
  • 自分に合った歩行器を選ぶために様々な種類の歩行器を試したい人

歩行車の場合

  • 歩行状態が安定し、外出する機会が増えた人
  • 手や指に力が入りにくい人

歩行器の選び方をシーン別にチェック!

歩行器は、杖に比べて安定感に優れているので、バランスに不安がある人でも安心して使えることが分かりました。
しかし、室内で使おうとすると想像以上にスペースが必要です。
そこで、室内用と屋外用で歩行器を選ぶときのポイントをまとめました。

室内で使う場合

部屋の広さや廊下の幅を考慮し、コンパクトなものを選びましょう。
サイズの目安としては、50cm以下のものがコンパクトな歩行器として販売されています。
さらに、小回りが利くタイプだと方向転換がしやすくなります。

カーペットや段差が多い場合、車輪付きのものを選ぶと使いにくいと感じることがあります。
もし選ぶ場合は、車輪が軽くて持ち上げやすいものをおすすめします。

屋外で使う場合

坂道でもスピードが出過ぎないように、ブレーキがついているものを選ぶと安心です。
カゴや休憩用の座面が付いているタイプだと、買い物や長い距離の移動でも便利に使えます。

使うシーンや体の変化に応じて選択を

歩行器には様々な種類があり、メリット・デメリットも違います。
利用者の身体状況や使うシーンに合わせて選ぶことが重要です。

どの歩行器が良いか迷ったときには、福祉用具専門相談員に相談するとぴったりなものが見つかります。

杖や手すりと合わせて、安全で快適な生活が送れるように環境を整えましょう。

介護用歩行器の選び方と正しい使い方とは?室内でも使える?

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