介護職の面接対策!聞かれる質問は?服装は?

新卒でも転職でも、希望施設の内定がもらえるか不安ですよね。

人手不足の介護現場でも、選考次第で不採用になるケースは多くあります。

甘く見ずにしっかり対策をしていくことが大切です。

よく聞かれる質問や服装のポイントをおさえて、失敗を防ぎましょう。

また、自己アピールに大活躍するSWOT分析の方法も合わせて紹介します。

介護職の面接対策は必要? 受かるためのポイント

介護の現場では、離職率も高く、慢性的な人手不足です。

しかし、誰もが受かるわけではありません。
離職率の高さから、施設側は採用に慎重になっています。

対人援助職のため、面接での印象はとても重要です。

そこで、よく聞かれる質問や服装のマナーなど受かるためのポイントをお伝えします。

よく聞かれる質問を知って、模範解答を作成しよう

面接官からの質問に対して、スムーズに答えられなければ印象も悪くなりますよね。

スムーズかつ的確に答えられるように、よく聞かれる質問を知っておきましょう。

質問に対して、模範解答を考えておくだけでもスムーズな回答につながりますよ。

  • 志望動機
  • 就職したら何を頑張りたいか
  • 介護を始めようと思ったきっかけ
  • 介護観
  • 持っている知識や技術
  • 高齢者との接点の有無
  • 前職を辞めた理由
  • 腰痛などの自身の健康について
  • 夜勤などのシフト制勤務について
  • ストレス発散方法
  • 自身の長所や短所
  • 最近気になったニュース

答え方のポイント

前職を辞めた理由や短所などネガティブな面は、そのまま伝えるのは良くありません。

できるだけポジティブに変換する伝え方を心がけましょう。

例えば、前職を辞めた理由が人間関係だった場合、「上司の対応が悪く、施設全体の人間関係が悪いため、仕事を辞めました。」と伝えてはネガティブなイメージのままです。

「前職では人間関係に悩む時もありましたが、丁寧なコミュニケーションやアサーティブコミュニケーションを意識しながら、スタッフと連携を図っていきたいと思います。」
このように具体的な解決策を提示すれば、ポジティブに変換できて好印象です。

スーツが良いの? 第一印象をよくするベストな服装は?

服装は、できれば私服よりスーツの方がベストです。

スーツ姿で働くわけではないですが、高齢者の命を預かる介護職なので、TPOに応じた服装ができるかどうか面接で判断されます。

「カジュアルな服装」と言っても、面接官によっては「ポロシャツにチノパン」では印象が悪い場合もあります。

印象が悪い私服の判断は、意見が分かれやすいです。
正社員、パートどちらの雇用形態でも、スーツを着用して面接に挑みましょう。

また、服装以外にも次のような点に気をつけましょう。

  • 髪の毛の色が明るすぎる
  • メイクが派手
  • タバコの臭いが強い
  • ネイルやマニキュアをしている
  • 爪が伸びている

清潔感のある服装や見た目で第一印象を良くして、採用への一歩を踏み出しましょう。

気をつけよう! 面接でやってはいけないNG集

面接官の印象を左右する受け答えや態度は、少し工夫が必要です。

悪い印象を与える行動を避けて、好印象で面接を終えましょう。

  • 面接官だけに挨拶して、利用者やスタッフに挨拶をしない
  • 緊張して笑顔がない
  • 面接官よりも先に椅子に座る
  • 目を見て受け答えができていない
  • 言葉遣いが荒い
  • 足や腕を組む
  • よく考えて答えていない
  • 早口である
  • 「何か聞きたいことはあるか?」という質問に「特にありません」と答える

面接中は緊張のあまり、急いで答えてしまうことがありますよね。

多少時間がかかっても、よく考えて充実した内容の答えを伝えた方が良いです。

また、逆質問に対して「特にない」と答えるのではなく、前向きな姿勢をアピールする質問を伝えましょう。

逆質問は、施設が最も大切にする理念や活動などを知ることができるチャンスです。

就職後のミスマッチを避けるためにも、逆質問の場を活用しましょう。

転職でも大活躍! 介護職の志望動機で役立つSWOT分析を活用しよう

ここからは、履歴書の作成や面接対策に役立つ「SWOT分析」について紹介します。

自分をアピールするためには、就職先の職場でどう活躍できるのかをきちんと伝えなければいけません。

また、人間であれば短所などのネガティブな面もありますよね。
「ネガティブな面をどのようにカバーするのか」という点は、採用担当者が知りたい内容でもあります。

ネガティブな点も含めて自分を客観的に把握すれば、新たなアピールポイントが見つかることもあります。

履歴書の志望動機に悩んでいる方や面接が苦手な方にもおすすめです。

SWOT分析は自己分析と面接戦略

SWOT分析とは、もともと企業戦略時に用いるフレームワークです。

自分を客観的に把握できるため、使い勝手の良さから、個人でも使う人が多くなってきました。

SWOT分析は、外部環境と内部環境について、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つに分けて分析するツールです。

個人で就活・転職用に使う場合、4項目は以下のことを意味します。

  • 強み (Strengths):受けたい志望先や業界における自分の強み
  • 弱み(Weaknesses):受けたい志望先や業界における自分の弱み
  • 機会 (Opportunities):受けたい志望先や業界のポジティブなものごと
  • 脅威 (Threats):受けたい志望先や業界のネガティブなものごと

これらの4つの項目を次のような表にして、作成していきます。

ポジティブな面 ネガティブな面
内部環境(自分のこと) 強み 弱み
外部環境(志望先や業界のこと) 機会 脅威

個人の就活用SWOT分析のポイント

介護職の就活でSWOT分析を活用する際のポイントをお伝えします。

SWOT分析を始める前に確認しておきましょう。

1.外部環境は志望先の職場を想定する

新卒や介護職が初めての場合は、外部環境を「福祉・介護業界」と漠然とした設定から始めます。

転職や志望先の職場が決まっているならば、外部環境は志望先の職場を想定して進めましょう。

2.強みと弱みは外部環境次第で変わる

志望先が2つ以上あると、A施設とB施設で、強みと弱みが異なる場合があります。

つまり、A施設では「強み」として活かされるものが、B施設では「弱み」に転じることがあるのです。

例えば、「認知症の家族を介護した経験がある」とします。

志望先が認知症を対象としたグループホームの場合は、経験が強みになります。

しかし、志望先が特別養護老人ホームの場合は、認知症の介護経験だけでは対応しきれません。

特別養護老人ホームの場合、認知症の知識は最低限のスキルです。
強みとしては説得力に欠け、「認知症に特化した知識しか持っていない」と弱みに転じる場合もあるのです。

3.強みと弱みは、あなたの資質が成果につながるものを選ぶ

自分の強みと弱みをただ書き出すのではなく、志望先で生かせるものを選んで書きましょう。

そうでないと、膨大な量になってしまい十分な分析ができません。
強みと弱みを選ぶヒントについて解説します。

長所・短所をどう生かす? 自分の武器を見つけるSWOT分析の手順

面接官からも問われることが多い自分の長所や短所ですが、ただ述べるだけでは説得力がありません。

「長所や短所を志望先の職場でどう生かすのか」という観点で、わかりやすく伝えるように心がけましょう。

そこで、自分の武器を見つけるSWOT分析の手順を説明します。

1.「強み」「弱み」を考えるヒント

介護職の場合、強み・弱みを考えるヒントは次の通りです。

  1. 年齢
  2. 健康
  3. 学歴
  4. 勉強(得意科目、卒論研究テーマ)
  5. 介護研究実績
  6. スポーツ
  7. 趣味
  8. 性格
  9. 対人関係のスキル(協調性、リーダーシップ)
  10. レジリエンス(忍耐強さ、タフネス)
  11. 実務経験
  12. ものごとに取り組む姿勢
  13. 価値観/世界観
  14. 介護観(介護で何を大切にするか)
  15. 役割(夫、妻、母親、父親、両親の介護など)
  16. 教養
  17. 問題処理能力(インシデントやアクシデントなど対処能力)
  18. コミュニケーションスキル、アサーションスキル

18項目すべてを書き出す必要はありません。
当てはまる項目がない場合もあるので、参考にして書き出してみましょう。

自分だけでは見つけられない長所や短所があるかもしれません。

家族や友人に、自分の長所や短所を客観的に助言してもらう方法も、視点が増えて良いですね。

2.事例を元にSWOT分析を展開

それでは、事例を元にSWOT分析を展開してみましょう。

事例紹介

20代後半で、2児の母。
福祉系大学を卒業し、認知症に関する卒業論文を作成した経験がある。
グループホームで3年間勤務している。
その他の施設での勤務経験はなし
真面目で熱心な性格だが、時々頑張りすぎてしまうことがある。
現在の職場では夜勤の勤務があり、育児と仕事のライフワークバランスに悩むことが多い。
上司との関係性が悪く、人間関係に悩み転職を考えている。
スキルアップも視野に入れて特別養護老人ホームでの勤務を志望している。
志望先の特別養護老人ホームでは、日勤常勤の雇用形態がある。

SWOT分析

[強み]

  • 年齢が20歳代後半である
  • 大学で認知症についての卒業論文を執筆している
  • 真面目で熱心な性格で、一生懸命取り組む
  • 新しい職場でスキルアップをしたい
  • 患者さんの話をよく聞くことができ、じっくりと関わりたいと考えている
[弱み]

  • 妻および母親の役割があり、夜勤ができないことや急な勤務変更などを依頼する場合がある
  • 実務経験が少ない
  • 上司とのアサーティブなコミュニケーションスキルが未熟である
[機会]

  • 認知症に限らず、さまざまな身体状況の利用者が多い
  • 日勤のみの求人がある
  • 実習生を受け入れている
  • 育児休業取得者が多いなどの子育て世代に理解のある職場である
  • 残業がほとんどない
  • 教育、研修制度が充実している
[脅威]

  • 現在よりも給料が低くなる
  • 公休が少ない
  • 要介護度が高いため介助量が増える
  • 看取りを扱う

SWOT分析の解説

以上のように自分の強みと弱みを志望先の職場に沿って書き出してみましょう。

今回は、母親役割を弱みに分類しましたが、志望先によっては強みになる場合もあります。

志望先の職場の特徴をよく理解した上で、外部環境の「機会」「脅威」を書き出しましょう。

また、看取りについて脅威に分類しましたが、看取りの介護をしてみたい場合には機会になる場合もあります。

志望先や自分のライフワークバランスを明確にしてから取り組むと、失敗せずに分析ができます。

3.クロスSWOT分析を試す

クロスSWOT分析では、4つの項目を掛け合わせて、それぞれ4通りの分析を行います。

クロスSWOT分析を試しておくと、強みや弱みを志望先でどのように活かし、改善していくのかを考えることができます。

面接官も、志望動機を見て「就職してどのように仕事をしていきたいか」が一目瞭然でわかるため、印象に残りやすいです。

SWOTクロス分析では、4つのマス(強み×機会、強み×脅威、弱み×機会、弱み×脅威)を以下の通り埋めていきます。

クロスSWOT分析の書き方

  1. 強み×機会
    「機会」に対して、自分の「強み」を活かすために行いたいこと
  2.  強み×脅威
    「脅威」に対して、自分の「強み」を活かすために行いたいこと
  3.  弱み×機会
    「機会」に対して、自分の「弱み」を改善するために行いたいこと
  4.  弱み×脅威
    「脅威」に対して、自分の「弱み」を改善するために行いたいこと
強み 弱み
機会 [強み×機会]
・年齢が若く、また性格を活かして、さまざまな領域でスキルアップができる
・認知症の研究実績やグループホームでの勤務経験があるため、認知症の利用者に対しては専門性の高いケアを提供できる
・大学を卒業し、さまざまな介護や福祉の知識が豊富なため、実習指導者としてスキルアップできる
[弱み×機会]
・育児中ではあるが、子育て世代が多く理解をしてくれるスタッフが多い
・日勤のみの勤務形態により、無理なく働くことができる
・残業がなく、子育てに専念できる
・実務経験が少ないため、基本から丁寧に勉強することができる
脅威 [強み×脅威]
・介助量が多くても大学で学んだボディメカニクスなどの知識や技術を用いて介護負担軽減を図る
・グループホームでの勤務経験から、地域での生活のノウハウを知っている。施設から地域に戻って生活する際の手助けができる
・給料が現在よりも下がってしまうが、長く勤務することで昇進へつなげていきたい
[弱み×脅威]
・子どもの風邪などで急に休むことも多い。公休が少なくても、家族の協力を得ながらできる限り業務に支障をきたさないよう努める
・自身の体調管理について、公休の使い方、シフトの組み方などを相談する
・研修に積極的に参加し、特別養護老人ホームでの勤務に必要な知識や技術を習得する

クロスSWOT分析の解説

[強み×機会]は、志望先の職場で即戦力になれるかどうかを明記できます。

[弱み×機会]は、志望先の職場で自分のネガティブな面をどう解決していくかを言及できます。

[強み×脅威]は、志望先の職場が抱えている問題を、自分の強みを生かしてどう対処するかを明記できます。

ここでは、志望先の職場や業界が抱える課題についてどの程度勉強しているのかが一目瞭然で分かります。

[弱み×脅威]は、志望先の職場が抱える課題について、さらに足を引っ張らないような克服法を言及できます。

自分の体調管理のために相談することは当たり前のように思えますが、基本の報告・連絡・相談ができるかどうかを判断する材料になります。

ネガティブな面も大切に。 面接対策できちんとアピールしよう

介護職の面接では、きちんと対策を講じれば志望先の施設へ自分をアピールすることができます。

ポジティブな面だけ誇張するのではなく、ネガティブな面も含めてどう対処するのかを伝えましょう。

対象が人間である介護職だからこそ、自分のことを理解してきちんとアピールできる姿勢が望まれます。

よく聞かれる質問や服装のマナーのポイントをおさえて、就職へつなげましょう。

介護職の面接対策!聞かれる質問は?服装は?

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