介護福祉士の資格の取り方や難易度を教えて!取得するといい理由は?

介護福祉士は国家資格のひとつ。
すでに介護士として働いていても、介護福祉士の資格をとることで給与や待遇面でうれしい変化がたくさんあります。

しかし資格というと、専門学校に行く必要があったり試験が難しいというイメージがあるのではないでしょうか。

実は、介護福祉士の資格は仕事をしながらでも、たとえ未経験でもとれるんです!

介護福祉士とはどんな資格なのか、その取り方難易度などを詳しく解説します!

「介護福祉士」ってどんな資格?

介護福祉士とは、介護が必要な人や障害がある人に対して、専門的な知識・技術で直接援助ができる資格です。

介護福祉士の仕事には、身体介助(食事、排泄、入浴、着脱などの介助)生活援助(掃除、洗濯、料理などの介助)利用者や家族に対する相談援助地域社会の情報提供などがあります。

働く場所

  • 有料老人ホーム
  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保護施設
  • グループホーム
  • 介護療養型医療施設
  • デイサービス
  • 訪問介護 など

介護福祉士の働く場所には、有料老人ホームや特別養護老人ホームなど施設に入所することで介護サービスを受ける施設サービス、デイサービスや訪問介護など自宅で生活しながら受ける居宅サービス、グループホームなど住み慣れた地域で生活することを目的とした地域密着型サービスがあります。

さらに、上記のような場所で働いて経験を積んだあとに介護サービス事業所を立ち上げたり、講習を受けてヘルパー養成講座の講師をしたりと、仕事の幅を広げることもできます。

資格なしの介護士との仕事の違い

介護助手や介護補助など、資格を持っていない介護士との仕事内容に大きな違いはありません。
実際の介護現場では、介護福祉士も同様に移乗介助や食事介助などを行います。

しかし、喀痰吸引など、講習を受けた介護福祉士でないとできない業務も一部あります。

介護福祉士の資格を持つメリット3つ

では、実際に介護福祉士の資格を持っているとどのようなメリットがあるのか紹介します。

1.給与が約5万円アップ!

介護福祉士の資格を持っていると、給与がアップする可能性が高くなります。

  • 介護福祉士資格を持っている場合…月給約31万円
  • 介護系資格を何も持っていない場合…月給約26万円

参照:サイト厚生労働省

平成29年度の厚生労働省のデータを見てみると、約5万円アップしています。
実務者研修を受けている人と比べると約2万円、介護職員初任者研修と比べると約3万円の差があります。

2.昇給や転職に有利!

介護業界は慢性的な人員不足なので、どの施設や事業所もより多くの知識や技術を持っている人材を求めています。

介護福祉士は介護業界の中で唯一の国家資格であるため、転職するときにも介護福祉士資格を持っていることで有利になります。

これには、介護福祉士を一定の割合以上雇用していると加算がとれる「サービス提供体制強化加算」という仕組みも関係しています。

さらに、サービス提供責任者や管理者などの役職に就く場合にも、介護福祉士資格が条件となっていることが多いです。

3.利用者からの信頼アップ!

介護福祉士を取得するまでには、現場での経験や研修での座学などを経て、必要な知識や技術を学びます。
利用者が悩みを相談したときにしっかりと答えられたり、正しい情報を教えることができたりすると、その人への信頼度がアップします。

また、コミュニケーション技術も学ぶので、利用者と円滑なコミュニケーションがとれるという点も信頼関係を築くことに繋がります。

3つのルート別!介護福祉士の資格の取り方

介護福祉士の資格を取ろう、と思っても何から始めたらいいのかわからない、という方も多いのでは?
専門の学校にいかなくても介護福祉士になる方法はあります!

未経験の方も目指せるルートがあるので、ハードルが高いと思わずに検討してみてくださいね。

1.実務経験ルート

実務経験ルートとは、介護の現場で働きながら介護福祉士の資格取得を目指す方法です。
実務経験は、特別養護老人ホームなどの社会福祉施設や介護サービスを行っている事業所、病院や診療所での介護職員・看護補助者としての勤務経験を指します。

受験資格を満たしている場合には、筆記試験を受けて合格後、実技試験が免除され、介護福祉士の資格を取得できます。

実務経験ルートの受験資格

  • 介護関連業務に3年以上勤務していること(勤務期間1095日以上、勤務日数540日以上)

    ※勤務期間:実務経験の対象となる施設や職種で、休日などを含む在職期間
    ※勤務日数:休日や研修などを除き、実際業務に従事した日数
    ※申し込み日に3年未満でも、試験前日までに勤務期間と勤務日数が超えていれば受験可能

  • 実務者研修の修了していること(平成28年度より義務化)

実務者研修を終えていなくても受験資格を得られる場合

介護職員基礎研修と、喀痰吸引等研修の両方を修了している場合には、実務者研修を修了していなくても受験が可能です。
ただし、介護職員基礎研修は平成24年度末に廃止されているので、新たに受講することはできません。

実務者研修について詳しく知りたい方はこちらの10ページから↓
参照:サイト厚生労働省

2.福祉系高校・福祉系特例高等学校卒ルート

福祉系高校・福祉系特例高等学校卒ルートとは、介護福祉士養成過程の基準を満たす高等学校及び中等教育学校として、文部科学大臣及び厚生労働大臣が指定した学校で学んだ人が介護福祉士を目指すルートです。

福祉系高校の場合、平成20年度以前に入学した人(旧カリキュラム)と、平成21年度以降に入学した人(新カリキュラム)では、資格取得までのルートが異なります。

福祉系高校卒ルートの受験資格

【旧カリキュラム】

  • 学校教育法による高等学校(専攻科及び別科を除く)において、改正前の社会福祉士及び介護福祉士法施行規則に定める教科目・単位数を修めて卒業した人、大学へ「飛び入学」した人
  • 学校教育法による高等学校の専攻科(修業年限2年以上)において、改正前の社会福祉士及び介護福祉士法施行規則に定める科目・単位数を修めて卒業した人。
【新カリキュラム】

  • 学校教育法による高等学校または中等教育学校において、社会福祉士介護福祉士学校指定規則別表第5に定める教科目・単位数を修めて卒業した人。(卒業見込みを含む)

福祉系特例高等学校卒ルートの受験資格

  • 学校教育法による高等学校又は中等教育学校であって文部科学大臣及び厚生労働大臣の指定したもの(特例高等学校等)に入学し、社会福祉士介護福祉士学校指定規則附則第2条2項に定める教科目・単位数を修めて卒業した後、9ヶ月以上の介護等の実務経験を有する人。

介護技術講習会終了で実技試験免除対象になるのは?

介護福祉士取得のために実技試験が行われますが、以下の条件に当てはまる人は免除されます。

  • 福祉系高校に平成20年度以前に入学し介護技術講習会を修了済みの人
  • 福祉系特例高等学校卒業者で実務経験が9ヶ月以上、介護技術講習会を修了済みの人
  • 経済連携協定(EPA)ルートで実務経験3年以上あり、介護技術講習または実務者研修を修了済みの人

経済連携協定について詳しく知りたい方はこちらから↓
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

3.介護福祉士養成施設卒ルート

介護福祉士養成施設卒ルートとは、高等学校以上かそれに準ずる人が介護を専門的に学ぶ施設に入学することで資格を取得するルートです。

平成33年度までに卒業する人は、卒業後5年間は国家試験受験の有無・合否に関係なく介護福祉士になれますが、継続するためにはこの間に国家試験に合格するか、5年間継続して介護業務に従事しなければなりません。
平成34年度以降に卒業する人は、国家試験合格が資格取得の条件になります。
参照:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

介護福祉士養成施設って?

  • 四年制大学
  • 短期大学
  • 専門学校

 
など、厚生労働大臣が指定した学校のことを指します。

養成施設にはどれくらい通うの?

学歴や卒業学校の種類によって、養成施設に通う期間が異なります。

  • 普通科高校を卒業した人…2年以上
  • 福祉系大学、社会福祉士養成施設、保育士養成施設のどれかを卒業した人…1年以上

介護福祉士資格試験の試験内容は?

自分に受験資格があると分かったら、次に気になるのは試験内容ですよね。
受験すると決めたら、事前に把握して計画的に準備を進めましょう。

試験内容

介護福祉士の試験では、筆記試験と実技試験の2つが行われます。
筆記試験と実技試験それぞれについて、内容や合格基準をまとめました。

筆記試験

筆記試験は、5つの選択肢の中から1つ選ぶマークシート方式です。
介護保険制度や認知症などの疾患、障害、コミュニケーションなど、125問出題されます。

合格基準は全体の60%以上で、全科目において点数がとれていることが条件です。
そのため、いくら試験全体の得点が高かったとしても、1つでも得点ができない項目がある場合には不合格となります。

過去の試験問題はこちらからダウンロードできます↓
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

実技試験

実技試験は、5分間の試験時間で、様々な状況を想定した事例が出題されるので、それに対応できるかどうかがポイントになります。
受験対象者は、福祉系高校ルートで平成20年度以前に入学した人、福祉系特例高等学校卒ルートで受験する人で、介護技術講習を受講していない人です。

合格基準は、課題の総得点60%程度で、難易度に合わせて補正した点数以上の得点をした人となります。

試験日程

試験は、年に1回毎年1月下旬ごろに行われます。
時間は合計3時間以上で、午前と午後に分かれて実施されます。
会場は全国にあり、出願時に希望を出せます。

試験の申し込み方

  1. 社会福祉振興・試験センターから受験の手引きを取り寄せる。
  2. 8月上旬から9月中旬に、必要書類とあわせて申し込む。
  3. 12月頃、受験票が届く。

申し込み手続きの詳細はこちらから↓
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

試験合格後に登録申請したら晴れて介護福祉士!

介護福祉士になるためには、試験に合格したら終わりではありません。
合格したあとに、登録申請をする必要があります。

合格発表は3月頃で、郵送での通知、厚生労働省や社会福祉振興・試験センターのサイトに掲載されます。

  1. 社会福祉振興・試験センターに登録申請書や戸籍謄本などの必要書類を郵送する。
  2. 約1ヶ月程で、登録証が届く。

介護福祉士のほかにもある「介護の資格」

介護業界には、介護福祉士以外にも様々な資格があります。
ここでは、介護の仕事を始めたばかりの人にもおすすめで、取得することでキャリアや収入面でプラスになる可能性が高い資格を紹介します。

  • 介護職員初任者研修:介護資格のスタートとして位置づけられている。
    旧ホームヘルパー2級に相当する資格で、身体介護の知識や技術も学べる。
    3ヶ月程度で取得可能。
  • 実務者研修:介護職員初任者研修の次のレベルの資格で、より高度な知識と技術が学べる。
    実務経験ルートで介護福祉士取得を目指す場合にも受講が必要。
    受講期間は6ヶ月以上。
  • 福祉住環境コーディネーター:高齢者や障害者がよりよく過ごせるような環境を考え、提案する。
    他の資格に加えて取得することで、仕事の幅が広がる。
    試験はマークシート形式で、受験資格はなし。

介護福祉士になって介護のスペシャリストを目指そう

介護福祉士は、介護系資格の中で唯一の国家資格であり、高齢化社会においてニーズの高い資格です。

介護福祉士を持っていると、上位資格である認定介護福祉士を目指すことができ、介護福祉士のリーダーとして活躍できます。
また、介護福祉士は養成学校に通わなくても実務者経験ルートで取得できるという点も魅力です。

介護業界でステップアップしたい仕事の幅を広げたいと考えている人は、積極的に介護福祉士を目指しましょう。

介護福祉士の資格の取り方や難易度を教えて!取得するといい理由は?

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