介護用の椅子、選び方は?種類と特徴、便利な使い方について

介護椅子とはどんなものか知っていますか?

介護に使う椅子だと想像はできますが、普段使っている椅子との違いはわからないという人も多いのではないでしょうか。

介護椅子は介護現場で日々の補助器具として使用される、なくてはならないものです。
具体的には高齢者の転倒の防止や、疲労軽減などに役立ちます。

実は種類も豊富なので、用途にあわせて適切な製品選びが大切です。
用途だけではなく、使う人の体格や、介護レベルも重要な要素になります。

Amazonやニトリで5,000円くらいから購入できます。

まずは介護椅子の特徴を知っていきましょう。

たかが椅子と思うかもしれませんが、高齢者は1日の多くの時間を座って過ごします。
介護をサポートする機能がついている椅子もあるので、自宅で介護をしている人も検討してみてください。

介護椅子とはどんなもの?役割は?

介護椅子は、高齢者の生活を快適にすることを目的に作られています。

さまざまなシーンで高齢者の生活をサポートする機能がついた椅子です。

高齢者と介助者のどちらも楽になるよう設計されていることが多いです。

では具体的にはどんな機能があるのか、一般的な椅子と比較しながらみていきましょう。

介護椅子は普通の椅子となにが違う?機能や特徴は?

介護椅子は椅子よりも高齢者に使いやすい配慮がされています。

具体的には6つの機能があります。

  1. 立ち上がり補助機能
  2. リクライニング機能
  3. 高さ調整機能
  4. 肘掛けの可動機能
  5. 折りたたみ機能
  6. 脚の滑り止め機能

6つの機能があると、高齢者と介助者のどちらも負担が軽減されるんです。
詳しく解説していきます。

1.立ち上がり補助機能

介護椅子は、立ち座りがしやすい設計になっています。
椅子から立ち上がる際、座面が持ち上がってサポートするタイプがあります。

座面が持ち上がるタイプのメリットは2つです。

  1. 高齢者の椅子からの立ち上がりを楽にしてくれる
  2. 介護者の負担も軽減できる

立ち座りを楽にするタイプは、電動昇降介護椅子があります。

電動昇降介護椅子は、座面が電動で上下することで、自分のペースで立ち座りができます。

膝や腰などの負担を軽減でき、介助者の手を借りる必要もありません。

2.リクライニング機能

介護椅子には、リクライニング機能がついていて、背もたれを調節できるタイプもあります。

同じ姿勢で長時間座っているのは、苦痛を伴います。

リクライニング機能があれば、座ったままで楽な姿勢をとることができますよ。

リクライニング機能がついた介護椅子の特徴は3つです。

  1. 大きな背もたれでゆったり座ることができる
  2. リクライニングの角度を段階的に調節できるものもある
  3. 耐久性試験も施されており、長期間の使用にも耐えられる強度がある

3.高さ調整機能

高齢者の体格によって、介護椅子の高さも調整が必要です。

自分の体に介護椅子があっていないと、転倒など事故の恐れもあります。

介護椅子の中には、工具を使用して座面の高さを替えられるものがあります。
自分が座りやすい高さに調整できるのが、介護椅子の特徴です。

4.肘掛けの可動機能

肘掛けが跳ね上げ式で、可動するタイプの介護椅子もあります。

椅子からベッドなどへ移る際、肘掛けが可動することで邪魔になりません。
楽に移ることができ、介護者も介助しやすいというメリットがあります。

5.折りたたみ機能

広くないスペースで介護椅子を使用する場合があります。
特に浴室の扉が中折れ戸の場合、開閉時に椅子が邪魔になってしまうかもしれません。

コンパクトに折りたためる椅子であれば、そういった心配もなく楽に使用できます。

6.脚の滑り止め機能

立ち上がるときに椅子が動いて、バランスを崩して転倒する恐れがあります。

椅子の脚の下に滑り止めがついていると、滑りにくく安全性を保つことができます。
滑り止めはシールタイプになっていて、自分で貼ることができるものもあります。

介護椅子が活躍するのはどんなとき?

介護椅子は、使用する高齢者の生活を快適にする役割があります。
使用する場所にあった、適切な椅子を使うことが大切です。

介護椅子は主に

  • リビング・ダイニング
  • 玄関
  • お風呂場

で使います。

それぞれの場所ごとに、必要な機能が備えられた介護椅子があります。

リビング・ダイニングタイプ リラックス用 ・楽な姿勢でいられる機能がついたもの
例:立ち上がり補助機能、リクライニング機能
食事用 ・誤嚥を防ぐために足が床につき、前傾姿勢でいられるもの
例:高さ調整機能
上張り地の取り外し機能
玄関タイプ 靴の脱ぎ履き用 ・立ち上がりやかがむ動作が楽になるもの
例:立ち上がり補助機能
折りたたみ機能
お風呂場タイプ 座位姿勢が保てる人用 ・背もたれがついているもの
・座面のみのものでも可。座った姿勢はつらくないが座面が高い椅子が欲しい時におすすめ。
座位姿勢を保つのが難しい人用 ・背もたれと肘掛けの両方がついているもの
肘掛けが固定式だと座った状態で体の向きを変えるのが難しいため、解除が必要な場合は移乗しやすい跳ね上げ式の椅子がおすすめ
立ち上がりでふらつく人用 ・U字溝のもの。
身体を洗う時に立ち上がるのが不便という人の介助はU字溝のシャワーチェアがおすすめ
座っているとお尻が痛い人 ・ソフトパッドやクッション付きのもの
クッション部分は取り外せるようになっている商品が多いので、外して洗えて衛生的。
自力での移動が困難な人の場合 ・車いすタイプのもの
楽な姿勢でシャワーを浴びられる

玄関やお風呂場はスペースが限られていることも多いと思います。
折りたたみ式のものなら使わないときはコンパクトに置いておけますよ。

次に2つの場面で、どんな介護椅子が適しているか解説します。

  1. 入浴
  2. 靴の履き替え

どちらも事故が起こりやすい場面です。
危険を未然に防ぐための対策覚えておくと役立ちますよ。

1.高齢者の入浴を補助するシャワーチェア

高齢者の入浴時は、さまざまな危険が伴います。
シャワーチェアなど入浴用の介護椅子を使用することで、入浴時に起こりやすい危険を回避できます。

座ったときに後ろに転ぶ恐れのある方には、背もたれのある介護椅子が必要です。
座位が不安定な方には、肘掛けのついた介護椅子が適しているでしょう。

肘掛けがあると、左右に倒れることを防げます。
肘掛けが跳ね上げ式に動かせるタイプは、浴槽への出入りが楽に行えます。

2.靴の履き替えを楽にする介護椅子

玄関で靴を履き替えるときにも、介護椅子があると便利です。
立ったまま靴を履き替えると、転倒する危険があります。

介護椅子にしっかり座ることで、かがんだり立ち上がったりする動作が楽です。
玄関に十分なスペースがないなら、折り畳み式がおすすめです。

使う人にあった介護椅子はどう選ぶ?

介護椅子は高性能であればよいというものではありません。

使う人にあった物を選ぶことが大切です。

しかし先ほど紹介したように介護椅子は機能や特徴が豊富です。

どうやって選べばよいか難しいですよね。

ここでは、高齢者に合った適切な介護椅子の選び方について解説します。

介護椅子は購入前に3つのポイントをチェックしましょう。

  1. サイズ
  2. 機能

まずは最適なサイズ選びから説明します。

1.体格にあうサイズ

第一に、椅子を使用する高齢者の体格に合ったサイズを選びましょう。
座面に腰かけたとき、しっかり足が床についているか確認します。

体格に合ったサイズの椅子を選ぶと、姿勢が崩れにくくなります。
身体の負担が軽減され、転倒リスクの減少につながるのです。

2.目立つ色

視力の低下している高齢者には、目立つ色を選んだ方が安全です。

家具と同調しやすい色を選ぶと、ぶつかったり転倒したりする恐れがあります。

赤や青など目立つ色を選ぶことで、事故を防ぐことができます。

3.介護のレベルにあう機能

肘掛けや背もたれなど、使用しないものは取り付いていないものを選ぶことがおすすめです。

介助するとき邪魔になったり、高齢者が肘掛けなどの機能を使うことで筋力が衰えたりする恐れがあるからです。

全ての機能が備わった介護椅子が、必ずしも良いというわけではありません。
使用する高齢者にとって、適切な機能をもつ椅子を選ぶようにすることが大切です。

介護椅子はどこで買う?価格はいくらくらい?

いざ介護椅子を買おうと思っても、普段なじみがないものはどこで買えばいいのか迷ってしまいますよね。

身近な場所にも介護椅子は売られています。

店頭と通販サイトの2つのパターンで紹介します。

店頭ならニトリ

自分の目で見て確かめたいなら、ニトリがおすすめです。

肘掛けのついた高座椅子など、店頭で確認してから購入可能です。

ニトリではこのほか、医療・福祉施設向けに、機能的な家具も販売されています。
値段は、5,000円から10,000円以上のものまであります。

通販サイト

手軽に購入したいのであれば、通販サイトがおすすめです。

楽天やAmazonなど普段から利用している人も多い通販サイトと、介護用品に特化した「スクリオ」を紹介します。

介護用品・福祉用具に特化した「スクリオ」

介護用品・福祉用具の通販サイト「スクリオ」は、15,000点以上の豊富な商品をそろえています。

介護用品・福祉用具に特化しているため、電話等で専門的なアドバイスが受けられます。

より専門的な商品がそろっており、電動昇降座椅子などは500,000円以上するものもあります。

実際に商品を試すことができる、デモを貸し出してくれる商品もあります。
セールもあるのでお得な値段での購入もできます。

快適空間スクリオ公式サイト

楽天市場

楽天市場で介護椅子を検索すると、いくつも商品を見つけることができます。

肘掛けのついたもの、跳ね上げ式のもの、入浴用など、欲しい条件を指定して検索できるので便利です。
商品によっては送料無料のものもあります。

値段は5,000円から、より高性能の椅子は1000,000円以上のものもあります。

シャワーチェアは2,000円くらいから購入可能ですよ。

楽天公式サイト

Amazon

Amazonでも手軽に介護椅子を購入できます。

送料無料のものも多いので、少しでも安く購入したいという人にもおすすめです。

購入者のカスタマーレビューが多く、参考にして商品を購入できるのもポイントです。

値段は、5,000円から10,000円以上のものまであります。

Amazonも部屋で使う介護椅子よりもシャワーチェアは比較的安価で購入できます。

Amazon公式サイト

Amazon人気ランキングベスト3

◆3位.LOOKIT ダイニングチェア


引用元:Amazon

4脚まで積み重ねができ、使わないときは場所を取らずに収納可能。
椅子をたくさん使用する介護施設でも人気のダイニングチェアです。

汚れに強く、ふき取り掃除で綺麗になります。

背もたれに少しカーブがあるので疲れにくい椅子です。

◆2位.山善 レバー式立ち上がり楽々座椅子


引用元:Amazon

座面の高さを4段階に調整可能です。
座ったままレバーでリクライニングもできます。

値段は高めですが、機能性に優れた椅子です。

大きめの背もたれと肘掛けでリラックスしたい人には最適です。

◆1位.山善 組み立て要らず 立ち上がり楽々高座椅子


引用元:Amazon

1位は山善の高座椅子でした。
2位のモデルよりも背もたれが小さく、値段も安価です。

リクライニングや座面の高さが調整可能。
使わないときは背もたれを折りたたんで、コンパクトに収納できます。

名前の通り立ち上がりしやすいように設計されたダイニングチェアです。

介護椅子で高齢者と介助者の負担を減らそう

介護椅子の機能と特徴、具体的な使い方について解説しました。

この記事で紹介した介護椅子のポイントをまとめます。

介護椅子の6つの機能

  1. 立ち上がり補助機能
  2. リクライニング機能
  3. 高さ調整機能
  4. 肘掛けの可動機能
  5. 折りたたみ機能
  6. 脚の滑り止め機能

とくに活躍する3つの場所

  • リビング・ダイニング
  • 玄関
  • お風呂場

介護椅子を選ぶとき見るべき3つのポイント。

  • サイズ
  • 機能

介護椅子は機能が多ければよいというものではありません。
使う人が自力でできることはサポートせず、できないことを補う機能の付いたものを選びましょう。

自宅での使用目的で購入するなら、ケアマネージャーに相談することも検討してみて下さい。

介護椅子は高齢者と介助者の両者の負担を減らしてくれます。

一般的な椅子よりも高額だと感じるかもしれませんが、毎日長時間座る人にとってはとても大切なものです。

健康維持や、事故防止身体の負担軽減のために介護椅子の購入を考えてみてくださいね。

介護用の椅子、選び方は?種類と特徴、便利な使い方について

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